ユウトが寝込んだ日
その日は いっしょに雪まつりを見に行く
約束の日だったのに
ユウトは 熱が 高かった かなり だるそうだ
とても 起きあがれない ごはんも 食べられない
一刻も早く 連れて行かなくちゃ
私も ごはんなど忘れて 出かける準備をする
ユウトが 布団に横たわって
苦しそうに 目をつむっている
ああ 早く 病院に
自家用車まで おんぶをした 息も
なんだか とても・・・
車の中でも じっと目をつむっていた
いつもならにぎやかに 車や電車の運転をしている
と言って 楽しそうにしているのに
今は ほとんど身動きしない
熱で 動けないのだ
ユウトはインフルエンザだった
熱は四十度近い
点滴をした それも個室で
寒い寒いというので
看護婦さんが 湯たんぽを用意してくれた
点滴をしながら いつのまにか
ユウトは寝入っていた
その横で 私は ユウトの汗をふいていた
いつもの元気なユウトじゃなく
熱で苦しむユウトがここにいる
病院に来て 少しの安堵したのと
熱は いつまで続くのか という不安で
ユウトの顔を見ていた
この日の夜のユウトは四十度だった
いつまで続くのか
こんなユウトはいやだ
心配で寝られない
そばにいることしかできない
ユウトがしてくれたことを思い出した
私が風邪で吐いてつらかったときに
自分のおもちゃ箱から ぬいぐるみを持ってきた
お母さんがはやくよくなるようにって
ビデオのしまじろうがやっていたからと
かわれるものなら かわってやりたい
そんな 人の気持ちの言葉があるけれど
そのときの私がそうだった
かわれるものなら かわってあげたい
明日には元気になっているだろうか
いつ寝たかもう覚えてはいない
母親というものはいったい何だろう
私の親もこんなだったのだろうか
朝になって熱をはかると 微熱になっていた
ユウトも笑顔を見せてくれた
ああよかった うれしくて 一緒にいっぱい寝てしまう
やっぱり元気なユウトがいいな
ユウトは泣くほど残念がった 雪まつりに行けなくて
来年はきっと行こうね
雪のすべり台に 大きな雪像を見に行こう
きっと元気に行って来よう
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このときのことはよく覚えています。
すごくかわいそうで、心配で、どうしたものかと。
子どもは元気でいてくれたら一番と思った日でした。

